Search Console APIの取得と使い方を徹底解説/動画あり【2026年】

Search Console APIを導入したいけど、取得手順が複雑で、どこから始めたらいいか分からない方は多いでしょう。この記事では、APIの認証情報を取得する全ステップから、実際にデータを取得・活用する方法まで、初心者向けに解説します。記事を読み終える頃には、スプレッドシートやツールで自動的にSEOデータを取り込める状態になります。

目次

Search Console APIでできることと導入の流れ

Search Console APIを使うと、通常の管理画面では見られない大量のSEOデータを自動で取得できます。

導入には

Google Cloud プロジェクト作成 →

API有効化 →

認証情報発行 →

サーチコンソール側の権限確認

という4ステップがかかります。

APIで取得できるデータの種類

Search Console APIでは Search Analytics、Sitemaps、Sites、URL Inspection の各サービスにアクセスできます。最も使われるのは Search Analytics API で、クリック・表示回数・CTR・順位を取得可能です。

1日あたり最大50,000行のパフォーマンスデータを取得できる一方、管理画面では1,000行までしか取得できません。

数万ページのサイト運営者にとって、この差は分析精度を大きく左右します。

導入までの全体像を先に把握する

1. Google Cloud でプロジェクトを作成

2. Search Console API を有効化

3. OAuth 2.0 認証情報(クライアント ID・シークレット)を発行

4. Search Console でサービスアカウントに権限を付与

5. スプレッドシートやツールで認証・データ取得開始

この流れで、約30~45 分で完了します。

Search Console APIとは何か

Search Console API は、Google Search Console の データを外部プログラムから自動取得するための仕組みです。

通常のウェブ画面からの手作業ではなく、Python・Google Apps Script・スプレッドシートなどを通じてプログラムが直接データを取得できます。

通常のサーチコンソールとの違い

Google Search Console ウェブインターフェースはクエリを 1,000 行に制限し、16 ヶ月の履歴まで利用できます。一方、API は 1 回の呼び出しで最大 25,000 行を取得でき、ページング機能を使えばさらに多くのデータを取り出せます。

また、API は 24 時間自動実行・スケジュール実行が可能です。毎日のレポート作成を完全に自動化できます。

APIを使うメリット

  • 大量データ取得:管理画面の 1,000 行から 50 倍のデータを取り出せる
  • 自動化:毎日・毎週の定期レポートが自動生成される
  • ダッシュボード構築:Google データスタジオなど外部ツール連携で高度な可視化ができる
  • 長期的なトレンド分析:日次で取得したデータを自社データベースに蓄積可能
  • カスタマイズ性:フィルター・グループ化を自由に設定できる

利用に必要なもの

  • Search Console API にアクセスするには OAuth 2.0 による認証が必要で、対象プロパティでオーナーまたは完全ユーザー権限が必要です
  • Googleアカウント(個人用・ビジネス用どちらでも可)
  • 対象サイトの Search Console プロパティ管理権限
  • 基本的なプログラミング知識(Google Apps Script や Python の簡単な知識があると望ましい)

APIキー(認証情報)の取得手順

APIキーではなく、正確には OAuth 2.0 認証情報(クライアント ID とシークレット)を取得します。以下の手順で進めてください。

1. Google Cloud コンソールで新しいプロジェクトを作成

Google Cloud コンソールを開き、左上の**「プロジェクトを選択」**から 「新しいプロジェクト」 をクリックします。

2. プロジェクト名を入力

プロジェクト名は分かりやすく

search-console-seo

など、API用途が分かる名前にします。

必要に応じて組織・場所を選択します。

3. 「作成」をクリック

「作成」 をクリックすると、数分でプロジェクトが作成されます。

4. プロジェクトを選択

作成後、画面上部のプロジェクトセレクターから、新しく作成したプロジェクトが選択されていることを確認します。

Search Console API を有効にする

1. APIライブラリを開く

左メニューから

「APIとサービス」→「ライブラリ」

を選択します。

2. Search Console API を検索

検索ボックスに

Search Console API

と入力します。

3. APIを開く

検索結果に表示された

「Search Console API」

をクリックします。

4. APIを有効化

青色の

「有効にする」

ボタンをクリックします。

5. 認証情報へ進む

有効化が完了したら

「APIとサービス」→「認証情報」

へ移動します。


OAuth認証情報を作成する

1. 認証情報を作成

「+認証情報を作成」

をクリックします。

2. OAuthクライアントIDを選択

表示されたメニューから

「OAuth クライアント ID」

を選択します。

3. OAuth同意画面を設定

「OAuth 同意画面を設定してください」

というメッセージが表示された場合は

「OAuth 同意画面」

をクリックします。

4. OAuth同意画面を入力

以下を入力します。

  • ユーザータイプ
    • 個人利用の場合は 「外部」
  • アプリ名
    • 「Search Console API Client」など
  • ユーザーサポートメール
    • 自分のメールアドレス
  • デベロッパーの連絡先情報
    • 同じメールアドレス

5. 保存して次へ

「保存して次へ」

をクリックします。

6. スコープ

「スコープ」

は初期設定のまま

「保存して次へ」

をクリックします。

7. OAuthクライアントIDを作成

OAuth同意画面の設定が完了したら、

再度

「APIとサービス」→「認証情報」

へ戻り、

「+認証情報を作成」→「OAuth クライアント ID」

を選択します。

8. アプリケーションの種類

「アプリケーションの種類」

「ウェブアプリケーション」

を選択します。

9. リダイレクトURIを追加

「承認済みのリダイレクト URI」

http://localhost:8080

を追加します。

(ローカルテスト用)

10. クライアントIDを保存

「作成」

をクリックすると

  • Client ID
  • Client Secret

が表示されます。

テキストファイルなどに保存しておきます。

Google Search Console側で権限を確認する

1. Search Consoleを開く

Google Search Consoleで対象サイトを開きます。

2. ユーザーと権限

左メニューから

「設定」→「ユーザーと権限」

を開きます。

3. サービスアカウントを確認

作成したサービスアカウント

gsc-reader@your-project.iam.gserviceaccount.com

のようなメールアドレスが登録されているか確認します。

4. サービスアカウントを追加

登録されていない場合は、

「ユーザーを追加」

から追加します。

※この設定を行わないと 403 Forbidden が返されます。

5. 権限を設定

権限は

「フルユーザー」

を選択します。

APIでデータを取得する

API認証情報の準備ができたら、Search Consoleのデータを取得できます。

リクエストの基本形

Search Analytics API は REST API を利用します。

POST https://www.googleapis.com/webmasters/v3/sites/{siteUrl}/searchAnalytics/query

リクエスト本文

{
"startDate": "2026-07-01",
"endDate": "2026-07-14",
"dimensions": ["query"],
"rowLimit": 25000
}

ヘッダー

Authorization: Bearer {accessToken}

各パラメータ

  • startDate / endDate
    • 取得期間(YYYY-MM-DD)
  • dimensions
    • query(検索キーワード)
    • page(ページ)
    • country(国)
    • device(デバイス)
  • rowLimit
    • 最大25,000件

Google Apps Scriptで検索キーワードを取得する

1. Googleスプレッドシートを作成

新しいGoogleスプレッドシートを作成します。

2. Apps Scriptを開く

メニューから

「拡張機能」→「Apps Script」

をクリックします。

3. コードを貼り付ける

function getSearchData() {

const siteUrl = "https://example.com/";
const startDate = "2026-07-01";
const endDate = "2026-07-14";

const payload = {
"startDate": startDate,
"endDate": endDate,
"dimensions": ["query"],
"rowLimit": 25000
};

const options = {
method: "post",
headers: {
Authorization: "Bearer " + ScriptApp.getOAuthToken()
},
payload: JSON.stringify(payload),
muteHttpExceptions: true
};

const url = https://www.googleapis.com/webmasters/v3/sites/${encodeURIComponent(siteUrl)}/searchAnalytics/query;

const response = UrlFetchApp.fetch(url, options);
const result = JSON.parse(response.getContentText());

const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();

if (result.rows) {
result.rows.forEach((row) => {
sheet.appendRow([
row.keys[0],
row.clicks,
row.impressions,
row.ctr.toFixed(4),
row.position.toFixed(2)
]);
});
}

}

4. 保存

コードを貼り付けたら

「保存」

をクリックします。

5. 実行

Apps Scriptから

「getSearchData」

を選択して実行します。

取得したデータがスプレッドシートへ追加されます。

他サービスとの連携

APIはコードを書かなくても利用できます。

  • Looker Studio(旧Googleデータポータル)
    • Search Console コネクタで接続可能
    • ダッシュボードを自動更新できます。
  • Googleスプレッドシート
    • Apps Scriptと組み合わせることで日次自動取得が可能です。
  • Python + BigQuery
    • 大規模サイト向け。
    • 数百万件規模のデータ保存・分析ができます。

よくある失敗と注意点

認証エラー(401 Unauthorized)

エラーメッセージ

Authorization failed

401 Unauthorized

原因

  • OAuthトークンの期限切れ
  • Client ID または Client Secret の設定ミス
  • Search Console側の権限不足

対処方法

  1. Google Cloud コンソールで認証情報を確認する
  2. Search Console の

「設定」→「ユーザーと権限」

からサービスアカウントが

「フルユーザー」

になっているか確認する

  1. 必要に応じてClient IDを再発行する

取得できるデータの上限

Search Analytics APIは

1回のリクエストで最大25,000件

まで取得できます。

管理画面との件数差がある場合はサンプリングの可能性があります。

対策

  • 1か月単位ではなく、1日単位で取得する
  • queryを含む集計と
  • page・country・deviceの集計を分けて取得する

権限不足(403 Forbidden)

エラーメッセージ

403 Forbidden

または

データが返ってこない。

原因

サービスアカウントがSearch Consoleへ追加されていない、または権限不足です。

対処方法

  1. Google Cloud コンソールで使用しているサービスアカウントを確認
  2. Search Console の

「設定」→「ユーザーと権限」

を開く

  1. サービスアカウントが

「フルユーザー」

になっているか確認

  1. 登録されていない場合は

「ユーザーを追加」

から追加し、

権限を

「フルユーザー」

に設定します。

動画で見る(外部サービス用にAPI取得まで)

まとめ

  • Search Console API は完全無料で利用できます
  • API で取得可能なデータは 16 ヶ月が上限で、管理画面と同じです
  • 認証情報取得までは 30~45 分、最も共通するエラーはサービスアカウント権限設定の見落とし
  • データは 2~3 日間の遅延があります
  • Google Apps Script + スプレッドシートで、プログラミング知識なく自動データ取得が可能

次のステップ:このまま Google Apps Script のコードをスプレッドシートにコピーして実行し、データが正常に取得されるか確認してください。

1回目は手動実行で、2回目以降は「トリガー設定」で毎日自動実行されるようにするとSEO分析が継続的に進みます。

よくある質問

Search Console APIの利用は無料ですか?

はい、完全無料です。料金は発生せず、レート制限やクォータで利用が制限されます。ただし Google Cloud プロジェクト自体は無料でも、他の Google Cloud サービス(BigQuery など)を組み合わせる場合は料金が発生する可能性があります。

APIで過去どのくらいのデータまで取得できますか?

API では 16 ヶ月が上限で、管理画面と同じです。それより古いデータを保持したい場合は BigQuery などのデータベースに日次で保存する必要があります。

プログラミングの知識がなくても使えますか?

可能です。Google Apps Script は JavaScript ベースで初心者向けですし、Google データスタジオなら UI のみでコネクタを接続すればコード不要で使用できます。記事で紹介したスプレッドシート方法なら、コードをコピーペーストするだけで動作します。

APIキーが取得できないときはどこを確認すべきですか?

最初に Google Cloud プロジェクトが作成されているか確認し、その プロジェクトで Search Console API が有効化されているか確認してください。次に OAuth 同意画面の設定が完了しているか、Credentials ページで確認します。それでも取得できない場合は、使用している Google アカウントに十分な権限があるか確認してください。

1日に取得できるデータ量に制限はありますか?

1 日あたり最大 50,000 行のパフォーマンスデータが上限です。これを超えるデータが必要な場合は、Google サポートに申請して上限引き上げを依頼できます。ただし、複数のツールが同じプロジェクト・アカウントで API にアクセスしている場合、それらのリクエストがカウントに合算される点に注意してください。

参考リンク

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