GitHub・Vercel・Supabaseの違いと使い方を解説
Webアプリを無料で公開したいけど、3つのツールの役割が分からない、という経験はありませんか?このガイドでは、世界中の約100万人の開発者が使うGitHub、Next.js最適化のデプロイ基盤Vercel、PostgreSQL採用のバックエンドSupabaseの関係と、実際の構築手順を詳しく解説します。読み終わったあなたは、3つのツールを連携させてWebアプリを0から本番公開できるレベルになります。
3ツールの役割を30秒で理解する
GitHub・Vercel・Supabaseは、Webアプリのコード管理・自動公開・データ保存の3層を分担しています。これら3つが揃うことで、初心者でもフルスタックなWebアプリを無料で構築できる環境が整います。
| ツール | 主な役割 | 無料か | できるようになること |
|---|---|---|---|
| GitHub | コードを保存・管理・共有 | ✓ 完全無料 | リポジトリ作成、バージョン管理、チーム共有 |
| Vercel | Githubからの自動デプロイ・公開 | ✓ 非商用なら無料 | pushするだけで本番環境に自動反映 |
| Supabase | PostgreSQL DB・認証・ストレージ | ✓ 初期段階は無料 | ユーザー認証、データ永続化、ファイルアップロード |
まずこの構成で始めましょう。Next.js + Supabase + Vercelの組み合わせが、2026年の個人開発・スタートアップで最も採用例が多い「モダンWebスタック」です。
3ツールの連携イメージ~コードから公開まで
``` 🗄️ Supabase → 💻 Frontend → 🐙 GitHub → ▲ Vercel → 🌐 完成 データ設計 → Next.js/React → コード管理 → 自動デプロイ → Webアプリ公開 DB・認証・API準備 → UIコンポーネント → git pushで保存 → Pushを検知 → 世界中からアクセス可能 ```
この流れが、個人開発からスタートアップまで、最も効率的な開発ワークフローです。
GitHub:コード管理・共有の基盤
世界中に約100万人の開発者がいます。GitHubはコードの版管理・バックアップ・協力開発を可能にするプラットフォームです。Vercelやその他ツールも、GitHubのリポジトリを監視して自動アクション(デプロイなど)を実行する連携基盤として機能します。
GitHub無料プランで使える機能(2026年7月現在)
GitHub無料プランではほぼすべてのサービスが無料で利用できます。個人開発なら費用はかかりません。
| 機能 | 無料プラン | 備考 |
|---|---|---|
| パブリック/プライベートリポジトリ | 無制限 | コード数に制限なし |
| GitHub Actions(CI/CD) | 月2,000分 | 小規模な自動テストなら十分 |
| GitHub Packages(ライブラリ配布) | 月500MB | 個人開発ではほぼ不要 |
| コラボレータ管理 | 無制限 | チーム開発に対応 |
| Issues・Pull Request | 無制限 | 全機能制限なし |
重要: GitHub Copilotの新規登録は2026年4月から一時停止されています。AIコード補助を使いたい場合は、公式の受付状況を確認してください。
GitHub Free プランで足りない場面
- プライベートリポジトリの高度な分析機能 → 有料プラン(Pro $4/月)
- Organization全体の監査ログ → Enterprise プラン
ただし、個人開発やスタートアップ初期段階では無料で十分です。
Vercel:GitHubからの自動デプロイ
GitHubにコードをpushするだけで、自動的にWebアプリが世界中のCDNに公開されます。GitHub連携済みならmainブランチへのpush時点で本番環境のビルドが走り、PRごとに固有のプレビューURLが自動生成されます。手動操作は一切不要です。
Vercel Hobby(無料)プランの制限と上限(2026年7月最新)
個人の非商用プロジェクトなら、Hobbyプラン(無料)で十分な上限が設定されています。ただし重大な制約があります。
| リソース | 無料枠 | 制限に達したら |
|---|---|---|
| 月間帯域幅 | 100GB | サイトが一時停止(翌月リセット) |
| ビルド時間 | 月6,000分 | デプロイ不可に |
| Edge Requests | 月100万リクエスト | 追加リクエストは有料 |
| 商用利用 | 禁止 | Pro以上が必須 |
| Function実行時間 | 15秒(Hobby標準) | 制限あり |
| カスタムドメイン | 無制限(Vercel側費用ゼロ) | ドメイン取得費用のみ別途 |
最重要: アフィリエイトサイト、広告掲載、EC販売など商用利用はHobbyプランではNG。該当する場合はProプラン($20/月)への移行が必須です。
帯域100GB超過を避ける5つのコツ
1. 画像最適化を有効化 - next/imageのunoptimized設定を削除し、WebP自動変換を利用 2. 静的ページを増やす - generateStaticParamsで不要なSSRを削減 3. ポーリング間隔を延ばす - クライアント側のAPI呼び出しを最低30秒に設定 4. 外部ストレージ利用 - 画像をCloudflare R2やSupabase Storageに退避 5. 複数プロジェクト分散 - 高トラフィックサイトはNetlifyやCloudflare Pagesに分散
Pro移行の判断基準は、SSR + API Routesの多用、ポートフォリオの就活・営業利用、または月1000ユーザー超過時点。
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Supabase:PostgreSQL採用のバックエンド
Firebaseの代替として注目されるSupabaseですが、NoSQLではなくPostgreSQLの汎用性を活かしており、認証・ストレージ・リアルタイム機能・Edge Functionsをひとつのダッシュボードで管理できます。
Supabase Free プランの容量と上限(2026年7月最新)
Freeプランは500MBのデータベースストレージとMAU50,000人、APIリクエスト無制限で始められます。
| リソース | 無料枠 | 超過時の動作 |
|---|---|---|
| DB容量 | 500MB | 超過すると読み取り専用に切り替わり、新規書き込み停止 |
| ファイルストレージ | 1GB | 超過分は有料($0.05/GB) |
| MAU(月間アクティブユーザー) | 50,000人 | 超過分は1人あたり$0.00325 |
| 帯域 | 月間5GB | 超過分は1GBあたり$0.09 |
| リアルタイム接続 | 制限あり | 制限超過時は有料 |
| APIリクエスト | 無制限 | 課金対象外 |
| 非アクティブ停止 | 7日間の非アクティブで停止 | 手動復旧または有料プラン移行 |
FirebaseではなくSupabaseを選ぶ理由
| 項目 | Supabase | Firebase |
|---|---|---|
| DB形式 | PostgreSQL(リレーショナル) | Firestore(NoSQL) |
| SQLの自由度 | 高い。JOINやトランザクション対応 | 限定的 |
| セルフホスト | 可能(オープンソース) | 不可 |
| ベンダーロックイン | 低い | 高い |
| 無料枠の大きさ | MAU50,000人は個人開発初期では十分 | Freesparkプラン(読み書き同時50接続) |
| 料金体系 | Pro月額$25から | Blaze従量課金 |
実運用アドバイス: 500MBを超える前に有料プランへの移行を計画することが重要です。データ削除での対応は本番運用に向きません。
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料金プランと無料枠の上限(2026年最新)
3ツール全てで「無料」は存在しますが、条件付きです。以下を確認した上で利用開始してください。
| ツール | 無料プラン名 | 実質コスト | 課金が発生する境界線 |
|---|---|---|---|
| GitHub | Free(コード管理) | $0 | Actions月2,000分超過 → 有料 |
| Vercel | Hobby(デプロイ) | $0(非商用限定) | 帯域100GB超過 / 商用利用 → Proへ移行必須 |
| Supabase | Free(DB) | $0 | DB 500MB超過 / MAU 50,000人超過 → Pro月額$25 |
実際の開発フロー別コスト試算
シナリオ1:個人ブログ / ポートフォリオ
- GitHub Free + Vercel Hobby + Supabase Free = $0/月
- 月2,000PV程度なら無料枠内
シナリオ2:非商用アプリ(ユーザー機能あり)
- GitHub Free + Vercel Hobby + Supabase Free = $0/月(ユーザー1,000人未満)
- Supabaseで MAU 5,000人超過時 → Proへ移行 = $25/月追加
シナリオ3:アフィリエイトサイト / SaaS初期版
- GitHub Free + Vercel Pro(必須) + Supabase Pro = $45/月($20 + $25)
- 商用利用はVercel Hobby不可
重要:各サービスの最新料金は公式サイトで必ず再確認してください。 2026年7月時点の情報ですが、変更される可能性があります。
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3ツールを実際に連携させる手順(ステップ解説)
ステップ1:Supabaseでデータベースを準備(5分)
1. Supabaseにアクセス → Sign Up 2. メールアドレスとパスワードで登録 3. 「New Project」をクリック 4. プロジェクト名・リージョン(Tokyo推奨)・DBパスワードを入力 5. 「Create new project」で確認
待機時間(2~3分)の後、Supabaseコンソールが開きます。
ステップ2:GitHubでリポジトリを作成(3分)
1. GitHubにログイン 2. 左上「+」 → 「New repository」 3. Repository name「my-nextjs-app」(任意) 4. 「Add a README file」にチェック 5. 「Create repository」
ステップ3:ローカルで Next.js プロジェクトを初期化(2分)
```bash # ターミナルで実行 npx create-next-app@latest my-nextjs-app --typescript --tailwind cd my-nextjs-app
# Gitにコミット git remote add origin https://github.com/YOUR_USERNAME/my-nextjs-app.git git branch -M main git push -u origin main ```
ステップ4:Supabase クライアント設定(3分)
```bash # Supabaseライブラリをインストール npm install @supabase/supabase-js ```
プロジェクトルートに `.env.local` を作成:
```bash NEXT_PUBLIC_SUPABASE_URL=https://xxxx.supabase.co NEXT_PUBLIC_SUPABASE_ANON_KEY=eyJxx... ```
※ URL と KEY は Supabase Dashboard → Settings → API から取得
ステップ5:Vercelでデプロイ(2分)
1. VercelにGitHubアカウントで登録 2. ダッシュボード → 「Add New」 → 「Project」 3. GitHubリポジトリを選択 → 「Import」 4. Environment Variables に上記の SUPABASE_* を追加 5. 「Deploy」をクリック
デプロイ完了(約1~2分)後、自動生成されたURLにアクセスすればアプリが公開されています。
以降、ローカルで開発 → git push → 自動デプロイの流れが自動化されます。
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他の選択肢との比較(Netlify・Firebase など)
3つのツール以外にも、有名な選択肢があります。なぜこの3つなのか、客観的に比較します。
| 項目 | GitHub + Vercel + Supabase | Netlify + Neon | Firebase + Firestore |
|---|---|---|---|
| 初期料金 | $0 | $0 | $0 |
| DB形式 | PostgreSQL(関連度高) | PostgreSQL | NoSQL(Firestore) |
| デプロイ自動化 | 完全自動(Vercel最適) | やや手動 | Firebase Hosting(自動) |
| AI活用時の相性 | ◎ 最高(Next.js + Copilot) | ○ 良い | △ 低い(クエリ複雑) |
| エコシステム | ◎ 豊富 | ○ 中程度 | ◎ 豊富(Google) |
| オープンソース対応 | ◎ Supabaseはセルフホスト可 | ○ Neonは若干不安定 | ✗ ベンダーロックイン |
| 総合スコア | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
結論
GitHub・Vercel・Supabase の組み合わせは、以下の理由で2026年の最強構成です:
- 統合度 - 3ツール全てが連携し、設定が最小限
- 無料枠 - 初期段階は本当に無料
- スケーリング - 有料プランへの移行がスムーズ
- 開発生産性 - AIコーディング(GitHub Copilot)との相性が最高
- 将来性 - 各サービスが積極的に機能追加中
代替案は「データ分析が必要」「Firebaseの投資が既にある」など特殊事情がある場合のみ検討してください。
よくあるつまずきポイントと解決法
初心者が実装時に直面しやすい問題を、あらかじめ挙げておきます。
問題1:Vercelのデプロイが失敗する
症状: `Error: Could not find a valid build`
原因: Next.jsの設定ファイル(next.config.js)が見つからない
解決法: ```bash # プロジェクトルートで確認 ls -la next.config.js
# なければ作成 cat > next.config.js << 'EOF' /** @type {import('next').NextConfig} */ const nextConfig = { reactStrictMode: true, } module.exports = nextConfig EOF
git add . && git commit -m "Add next.config.js" && git push ```
問題2:Supabaseに接続できない
症状: `Error: SUPABASE_URL is required`
原因: 環境変数が Vercel に登録されていない
解決法: 1. Vercel Dashboard → Project Settings → Environment Variables 2. `NEXT_PUBLIC_SUPABASE_URL` と `NEXT_PUBLIC_SUPABASE_ANON_KEY` を追加 3. Deploy ボタンで再デプロイ
問題3:Githubへの push が拒否される
症状: `fatal: 'origin' does not appear to be a 'git' repository`
原因: リモートリポジトリのURLが間違っている
解決法: ```bash # 現在の設定を確認 git remote -v
# 間違っていれば削除して再設定 git remote remove origin git remote add origin https://github.com/YOUR_USERNAME/REPO_NAME.git git push -u origin main ```
問題4:Supabase の DB 容量が 500MB に達してしまった
症状: `Error: Read-only mode` でアプリが動作停止
原因: Free プランの上限到達
解決法: ```sql -- 1. 容量を確認 SELECT pg_database.datname, pg_size_pretty(pg_database_size(pg_database.datname)) AS size FROM pg_database WHERE datname = 'postgres';
-- 2. 古いデータを削除 DELETE FROM users WHERE created_at < NOW() - INTERVAL '90 days';
-- 3. Vacuumで領域回収 VACUUM FULL; ```
それでも足りなければ Pro プラン($25/月)への移行を検討してください。
問題5:Vercel Hobby の帯域 100GB を超過した
症状: サイトが 503 エラーで停止
原因: 月間データ転送量が上限を超えた
解決法:
- 画像を圧縮 - next/image で自動最適化(設定済みなら完全無料)
- 外部ストレージ利用 - 大きなファイルはCloudflare R2に移動
- Pro プラン移行 - $20/月で帯域1TBになり、実質的に無制限
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よくある質問(FAQ)
Q1:本当に3つ全て無料で始められる?
A: はい。GitHub Free + Vercel Hobby + Supabase Free なら、非商用かつユーザー少数なら完全無料です。ただしVercel Hobbyは商用利用禁止なため、その場合はPro($20/月)が必須。
Q2:個人開発でどのくらい使用料が発生するケースが多い?
A: ShiftBの実例では「Freeプランで開発・リリース → 月間ユーザー1,000人超過時点でProプランに移行」というパターンが大半です。初期段階は無料で十分です。
Q3:他の言語(Python・Go)で開発できる?
A: Vercelは Next.js 以外にも対応しています(SvelteKit、Nuxt、Astro など)。Supabase も言語非依存です。ただしVercel の最適化は Next.js 向けなため、他言語ならRailway や Heroku 代替の検討も一案。
Q4:Supabaseのセルフホストは実務的?
A: オープンソースなのでセルフホスト可能ですが、運用負荷が大幅に増加します。個人開発~小規模SaaSはクラウド版(Supabase公式)を推奨。規模が大きい場合(200人チーム超)に初めて検討する価値があります。
Q5:スケール時にこの3つから乗り換える必要が出る?
A: Supabaseのプロプランやエンタープライズプランで大規模運用に対応できるため、完全な乗り換えは不要な場合が多いです。Vercelも Proプランで帯域1TBになり、月数千ドルの使用料でも対応します。
まとめ
- GitHub は無料コード管理の基盤。 100万人以上の開発者に使われ、Vercel などの連携ツールが自動アクションを実行する仕組み。個人開発なら費用ゼロ。
- Vercel は自動デプロイの魔法。 GitHubへのpushで即座に世界中のCDNに公開。Hobby(無料)と Pro($20/月)で機能差があり、商用利用は Pro 必須。
- Supabase は PostgreSQL ベースのバックエンド。 Firebase よりもSQL自由度が高く、セルフホスト可能。Free プランは MAU 50,000人・DB 500MB で初期段階は十分。
- 3つ合計でも $0 から始められる。 ユーザー成長に応じて段階的に有料プランへ移行する流れが健全。
- 2026年の最強構成は動作実績が多い。 スタートアップ・個人開発の双方で採用例が増え続けており、ノウハウ・ドキュメント・コミュニティ支援が充実している。
次に取るべき行動: 今すぐ Supabase で無料プロジェクトを作り、テーブルを1つ設計してみてください。その後 GitHub でリポジトリを作成し、2~3時間で Next.js アプリを Vercel に公開するまでが、最短の学習ルートです。




