現代のWeb開発に欠かせない3つのツール
「Webアプリを作ってみたい」「エンジニアのポートフォリオを公開したい」——そう思ったとき、必ずと言っていいほど登場するのが GitHub・Vercel・Supabase の3つのツールです。
それぞれが異なる役割を担い、組み合わせることで「コードを書く → 管理する → 公開する → データを扱う」という開発の全工程を無料で・サーバーなしで完結できます。この記事では、3つのツールの違い・役割・使い方・連携方法を初心者向けにわかりやすく解説します。
1. 3つのツールの役割を一言で理解する
難しい説明の前に、まずは役割のイメージをつかみましょう。
| ツール | 一言で言うと | 現実世界で例えると |
|---|---|---|
| 🐙 GitHub | コードの保存・管理・共有 | 原稿の履歴を全部残せるクラウド保存サービス |
| ▲ Vercel | WebサイトをURLで公開する | 完成した本を印刷して書店に並べる出版社 |
| ⚡ Supabase | データベース・認証・ストレージ | ユーザー情報や商品データを管理する倉庫+受付 |
💡 3つは競合ではなく、補い合う関係です。全部一緒に使うのが「モダンWeb開発の基本スタック」です。
2. コードを書いてから公開されるまでの流れ
3つのツールは開発フローの中でそれぞれ異なるタイミングで活躍します。
- Supabase でバックエンドを準備 — データベース・認証・APIをあらかじめ設計・構築する
- フロントエンドをコーディング — Next.js / React などでUIを作成し、Supabaseと接続する
- GitHub にコードをpush —
git pushでクラウドに保存。変更履歴が全部残る - Vercel が自動でデプロイ — GitHubのpushを検知して自動でWebに公開。URLが即座に発行される
- 世界中からアクセス可能に — HTTPS・CDN付きのWebアプリが完成
🔑 ポイント:一度連携を設定してしまえば、コードを書いて
git pushするだけで自動的にWebアプリが更新されます。サーバー管理は一切不要です。
3. GitHub とは?
GitHubはコードの「保存・管理・共有」を行うためのプラットフォームです。世界1億人以上のエンジニアが使うコード管理の基本ツールで、個人から大企業まで幅広く使われています。
GitHubでできること
- リポジトリ — プロジェクト単位でコードをまとめて保存する「フォルダ」のようなもの
- コミット — コードの変更を「セーブポイント」として記録する
- ブランチ — 本番コードに影響なく新機能を並行して開発できる
- プルリクエスト(PR) — チームメンバーにコードのレビューを依頼して、安全にマージする
- GitHub Actions — テスト・デプロイなどを自動化できるCI/CD機能
料金プラン
個人利用ならGitHub Free(無料)で十分です。プライベートリポジトリも無制限で使えます。チーム開発には GitHub Team($4/月〜)、企業向けには GitHub Enterprise があります。
4. Vercel とは?
VercelはWebサイト・Webアプリを「GitHubにpushするだけで自動デプロイ」できるホスティングサービスです。HTTPS・CDN・プレビューURLが無料で付いてきます。特にNext.js との相性が抜群で、Next.jsの開発元であるVercel社が作っているサービスです。
Vercelの特徴
- 自動デプロイ — GitHubにpushするたびに自動で本番環境が更新される
- プレビューURL — PRごとに独立したプレビュー環境が自動生成される
- グローバルCDN — 世界中のサーバーから配信されるため高速
- HTTPS自動設定 — SSL証明書の設定が不要。最初からhttpsになる
- Edge Functions — サーバーレスな関数をエッジで実行できる
料金プラン
個人・学習用ならHobby(無料)プランで十分です。商用利用にはPro($20/月〜)が必要です。なお、無料プランでは商用利用に制限があるため、ビジネス用途の場合は利用規約を確認してください。
📖 Vercelとは?初心者向け完全ガイド【2026年最新】
5. Supabase とは?
SupabaseはPostgreSQL データベース・認証・ストレージ・リアルタイム通信・APIが全部入りのオープンソース BaaS(Backend as a Service)です。「FirebaseのSQL版」として急成長しており、スタートアップ・個人開発者の間で特に人気があります。
Supabaseでできること
- PostgreSQL データベース — フル機能のSQLデータベースがすぐ使える
- 認証(Auth) — メール・パスワード・GoogleやGitHubなどOAuth対応の認証が数行で実装できる
- ストレージ — 画像・動画・ファイルのアップロード・管理
- リアルタイム — DBの変更をリアルタイムでフロントエンドに通知(チャット・通知機能などに)
- 自動生成REST API / GraphQL — テーブルを作るだけでAPIが自動生成される
- Edge Functions — サーバーレス関数の実行
料金プラン
Free プランで2つのプロジェクトまで無制限に利用できます。ただし、7日間アクティブな操作がないプロジェクトは一時停止されます(再開は管理画面から1クリックで可能)。本番運用には Pro($25/月〜)が推奨です。
📖 Supabaseとは何か? 初心者向け完全ガイド データベース・認証・ストレージ・APIが全部入り。Firebaseの強力なオープンソース代替として注目される次世代バックエンドを解説。
6. 3ツールの違い・比較表
それぞれの役割と得意領域を比較しました。全部一緒に使うのが最強です。
| 比較項目 | 🐙 GitHub | ▲ Vercel | ⚡ Supabase |
|---|---|---|---|
| 主な役割 | コード管理・共有 | デプロイ・公開 | DB・バックエンド |
| 無料プランあり | ✅ | ✅ | ✅ |
| データを保存できる | コードのみ | ❌ | ✅ DB全般 |
| 自動デプロイ | Actions経由 | ✅ 全自動 | ❌ |
| ユーザー認証機能 | ❌ | ❌ | ✅ |
| オープンソース | ❌ ※1 | ❌ | ✅ |
| サーバー不要 | ✅ | ✅ | ✅ |
| 日本語ドキュメント | ✅ あり | 一部あり | 一部あり |
※1 GitHubはプラットフォーム自体はプロプライエタリ(非公開ソース)です。ただし、GitHubはオープンソースプロジェクトを公開・ホスティングするための場として広く活用されています。なおGitHub上でコードをオープンソースライセンスで公開することは可能です。
7. モダンWebスタック構成
スタートアップや個人開発者が最もよく使う構成を紹介します。全て無料で始められます。
フロントエンド層
- ▲ Vercel — GitHubへのpushを検知して自動デプロイ(auto-deploy on push)
- ⚛ Next.js / React — SSR(サーバーサイドレンダリング)とCSR(クライアントサイドレンダリング)を柔軟に組み合わせられるUIフレームワーク
コード管理層
- 🐙 GitHub — バージョン管理・コードのクラウド保存(version control)
バックエンド層
- 🗄️ Supabase PostgreSQL — リレーショナルDB(relational DB)でデータを管理
- 🔐 Supabase Auth — OAuthとメール認証に対応したユーザー認証
- 🗂️ Supabase Storage — 画像・ファイルのアップロード・管理
✅ このスタック構成の強み:サーバーの設定・管理が一切不要。コードを書いてpushするだけで、認証・DB・ホスティングが揃ったフルスタックWebアプリを0円で運用できます。
8. よくある質問(FAQ)
Q. GitHubがないとVercelは使えませんか?
GitLabやBitbucketでも連携可能です。また、Vercel CLIを使えばGitなしでも直接デプロイできます。ただし実際の開発ではGitHub連携が最もスムーズで一般的です。
Q. 全部無料で使えますか?
はい、3つとも個人・学習用途であれば無料プランで始められます。GitHub Free・Vercel Hobby・Supabase Freeを組み合わせて、本格的なWebアプリを0円で作ることが可能です。なお、Vercel HobbyプランとSupabase Freeプランは商用利用に制限があります。本番・商用サービスへの利用時は各サービスの利用規約をご確認ください。
Q. SupabaseとVercelを一緒に使う場合、どこから始めればいいですか?
おすすめの順番は以下の通りです。
- GitHubアカウント作成
- Supabaseでプロジェクト作成・DBスキーマ設計
- Next.jsプロジェクト作成・コーディング(Supabaseクライアントを接続)
- GitHubにpush
- VercelでGitHubリポジトリを連携してデプロイ
Q. SupabaseはFirebaseと何が違いますか?
最大の違いはデータベースの種類です。SupabaseはPostgreSQL(SQL・リレーショナル)、FirebaseはFirestore(NoSQL・ドキュメント指向)を使います。SQLに慣れているエンジニアや、複雑なデータ構造・リレーションが必要な場合はSupabaseが有利です。またSupabaseはオープンソースで自前ホスティングも可能です。
Q. プログラミング初心者でも使えますか?
3つともGUIが充実しており、基本的な操作はコマンドなしでも可能です。特にVercelはGitHubと連携するだけで自動デプロイが動きます。Supabaseも管理画面でテーブル作成・データ操作が視覚的にできます。ただしフロントエンド開発(HTML/CSS/JavaScript)の基礎知識は必要です。
Q. Supabase Freeプランの「一時停止」とは何ですか?
Supabase Freeプランでは、7日間アクティブな操作(APIリクエスト・DBクエリなど)がないプロジェクトは自動的に一時停止されます。停止されても管理画面から1クリックで再開でき、データは保持されます。ポートフォリオ・学習用途なら問題ありませんが、常時稼働が必要な本番サービスにはProプラン($25/月〜)が推奨です。
9. まとめ
GitHub・Vercel・Supabaseの3ツールについて、役割・使い方・違いを解説しました。最後に要点を整理します。
- GitHub はコードの「保存・履歴管理・共有」。すべての開発の起点になる
- Vercel はGitHubと連携してコードを「自動でWebに公開」する。サーバー設定不要
- Supabase はデータベース・認証・ストレージをまとめて提供する「バックエンドの全部入り」
- 3つを組み合わせれば、アイデアを無料でフルスタックWebアプリに変えられる
- まずはGitHubアカウントを作り、Supabaseでデータ設計、VercelでデプロイというSTEPで始めるのがおすすめ
各ツールの詳細は、それぞれの記事で丁寧に解説しています。ぜひ合わせてお読みください。
- 📖 【GitHub】の使い方・始め方を初心者向けに徹底解説
- 📖 Vercelとは?初心者向け完全ガイド【2026年最新】
- 📖 Supabaseとは何か? 初心者向け完全ガイド データベース・認証・ストレージ・APIが全部入り。Firebaseの強力なオープンソース代替として注目される次世代バックエンドを解説。


